免疫学15

抗体を作れる体、では抗体とは?

前回、抗体を作れる体にしましょう的な話をしましたが、抗体についてもうちょっと詳しい話をします。

リンパ球が抗体を作ると前回言いましたが、
正確にはリンパ球の中のB細胞が抗体をつくります。

ウイルス(抗原)が体に入ってくると、顆粒球系のマクロファージや樹状細胞からウイルスの設計図的な情報がリンパ球のヘルパーT細胞に渡ります。
コレを“抗原提示”といいます。

その後、ヘルパーT細胞からB細胞に刺激が行き抗体が作られます。
抗体は主に5種類ありますが、ここではTV等でもありました、IgM抗体とIgG抗体を取り上げます。

IgM抗体は、まず先制攻撃的に作られますので、ウイルスに感染してしばらくすると増えていきます。
ですが、主に血管内でしか活躍できません。

ですが、その攻撃をしている間に、もっと専門的なまた体の隅々まで行ってウイルスを攻撃できるIgG抗体が作られ、増えていきます。

その頃IgM抗体は数を減らしていき、最終的には0になります。
で、いわゆる体に抗体ができる、作られるとその後も安心…と言われる抗体がIgG抗体です。

麻疹や水疱瘡やおたふく風邪など、一度かかったら二度とかからないのはこのIgG抗体が体にあるためです。

が、しかし、すべてのウイルスに対してこのIgG抗体がず〜っと体に残ってるかと言うとそうではなく、数年で消えてしまうものもあるそうです。

ノロウイルスのIgG抗体は数年で消えてしまうそうなので、数年おきに流行りがやってくるのはその為だと言う研究もあります。

ウイルスによってIgG抗体の寿命が違う理由は正直私にはわかりません。

インフルエンザは年ごとにちょっと姿を変えたものがやってくるので、予防接種のワクチンも毎年ちがうし、
前年できたIgG抗体も役に立たないことがあるのです。

で、新型コロナについては…次回。

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